給電側と反対側の終端は、最後のスロットからλg/4のところに吸収体を設け、空中に放射したエネルギー以外のものはこの吸収体で吸収して、無反射の状態とする。このように、終端を無反射にすると、スロットの数が少なくても鋭いビーム幅を作ることができるので空中線の長さを短くすることができる。しかし、周波数特性が悪くなる欠点もある。
垂直ビーム幅は、スロットの上下にホーン状に開口させた金属板を設け、その角度によって決定している。〔図3・20(b)参照〕
(a)スロットを切り込んだときの放射電界の状態
(b)スロットの組合せによりEvが打ち消されてEHのみ残る
図3・19 スロット空中線における電界と磁界の状態
(a)実際のスロットアレイの切り込み
(b)スロット空中線のホーン
図3・20 スロット空中線の構造
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